ブログ

AXとは何か — AI Transformationの定義とDXとの違い

AX(AI Transformation)の概念と、従来のDX(Digital Transformation)との主な違いを整理します。

R
RIFT Team

AXの定義

AX(AI Transformation)とは、人工知能技術を企業のコアビジネスプロセスに内在化させ、ビジネスモデルそのものを変革する戦略的転換を指します。単にAIツールを導入することではなく、意思決定構造、運営方式、顧客体験全般にAIを統合することが核心です。

DXとAXの違い

DX(Digital Transformation)がアナログプロセスをデジタルに転換することに焦点を当てていたのに対し、AXはすでにデジタル化された環境の上でAIが判断し実行する段階へと進みます。

区分DXAX
目標プロセスのデジタル化AIベースの意思決定自動化
コア技術クラウド、SaaS、RPALLM、MLパイプライン、AIエージェント
成果指標処理速度、コスト削減判断精度、自動化率、新規売上
組織変革IT部門中心全社的AIリテラシーが必要

なぜ今AXなのか

2024年以降、大規模言語モデル(LLM)の性能が実務適用レベルに到達し、AIはもはやR&D部門だけのテーマではなくなりました。マッキンゼーのレポートによると、生成AIを業務に適用した企業の72%が6ヶ月以内に可視的なROIを確認しています。

しかし、導入だけでは十分ではありません。AIを導入した企業のうち、実際に全社的な展開に成功した割合はわずか14%です。技術そのものよりも「いかに組織に浸透させるか」がAXの本質的な課題です。

RIFTのアプローチ

RIFTはAXを3つの段階で定義します。

  • 診断(Assess):現在の業務プロセスにおいてAIが実質的な価値を生み出せる領域を特定します。
  • 設計(Design):ROIが明確な領域からAIパイプラインを設計し、PoCを実施します。
  • 内在化(Embed):組織が自らAIを運用し改善できる能力を構築します。
  • 技術導入ではなくビジネス成果を目標とします。AXはITプロジェクトではなく、経営戦略です。